生活習慣から発症する「2型糖尿病」患者は・・
ストレスや暴飲暴食など生活習慣から発症する2型糖尿病、日本でもますますその患者数を増やしています。
厚生労働省によれば、2016年の患者数は316万6千人で、2011年より46万6千人多くなっています。
健康診断で、「糖尿病に注意してください」と言われ、やれやれと思われた方も多いのではないでしょうか。
糖尿病は、別名「サイレントキラー」と呼ばれ、初期の頃にはほとんど自覚症状がありません。
痛みもなく、気づかない間にどんどん進行してしまいます。
そして、症状が進むと失明や壊疽といった様々な合併症を引き起こす、恐ろしい病気でもあるのです。
そんな恐ろしい糖尿病の予防法について・・
私たちの身体は食事を摂ると、すい臓からインスリンという物質が分泌されます。
ところが、食事が欧米型に偏り過ぎて糖の摂取量が増え過ぎたり、同じように暴飲暴食で摂取する糖の量が多過ぎたりすると、インスリンの分泌が追い付かなくなってしまうのです。
ダラダラと食べ続けたり、食事と食事の間隔が詰まっていても、インスリンの分泌が乱れてしまいます。
そんなことが続いていると、インスリンを分泌する膵臓に負担がかかり、インスリンの分泌が上手くいかなくなってしまいます。
そして「糖が吸収されずに血中に留まる」という結果を生んでしまうのです。
ですから、こうした状態にならないようにするためには、まずは「糖の摂取量を抑える、規則正しく決まった時間に食事を摂る」ということが大切になってきます。
食事は栄養のバランスを考えたカロリー控えめな献立にして、三食決まった時間に食べましょう。
そして、間食は避け、食事と食事の間隔をしっかりととります。
特に注意したいのは、お酒やお菓子など糖分の多い食べ物です。
こうした食べ物はできれば摂らない方がいいでしょう。
身体に必要な栄養素はしっかりと摂る‼
タンパク質やミネラル、ビタミンなど身体に必要な栄養素はしっかりと摂る必要があります。
脂肪分の少ないお肉やお魚、野菜などを努めて食べるようにしましょう。
キノコ類や海藻類はカロリーも低く、おすすめです。
効果の期待できる運動
アメリカのハーバード大学の研究で、週に150分の筋力トレーニングにより、糖尿病のリスクが34%軽減することが分かっています。
食後に30分ほど散歩をしてみるなど、自分で続けやすい運動を見つけて、楽しみながら身体を動かしましょう。
また、同じアメリカのカリフォルニア大学の調査で、タバコにはインスリンの分泌を抑制させてしまう働きがあることが確かめられています。
他に、ストレスや睡眠不足もインスリンの分泌を低下させますので、喫煙やストレスの多い不規則な生活など、生活習慣全般を見直してみることも大切です。
糖尿病は、一度発症すると、一生のお付き合いになる病気です。
転ばぬ先の杖で、日頃から自分の生活を見直し、予防していきましょう。
できることから始める、それが最も大切な予防ではないでしょうか。